直接税と間接税の違いについて

税金には様々な種類がありますが、その分類の一つとして『直接税』と『間接税』に大別されています。

『直接税』とは、税金を納める人(納税者)と税金を負担する人(担税者)が同一である税金をいいます。
身近な税金で直接税に該当するものとしては、所得税・法人税・相続税・住民税といったものがあります。

それに対し『間接税』とは、税金を納める人(納税者)と税金を負担する人(担税者)が異なる税金をいいます。
こちらも身近な税金で間接税に該当するものとしては、消費税・酒税・たばこ税・入湯税といったものがあります。

税金は公平性を求められるものであり、その公平性の考え方として「垂直的公平」と「水平的公平」というものがあります。
「垂直的公平」とは、所得の高い人ほど税金を納める能力が高いため、
また、富の集中による格差社会の是正の一環として富の再分配が必要であるため、
より多くの税金を負担することが公平であるという考え方です。
累進課税制度を採用している所得税や相続税などの『直接税』の特徴でもあります。

「水平的公平」とは、所得の高低に関係なく一律の税率により税金を負担することが公平であるという考え方です。
消費税のように、大人であろうと子供であろうと、収入が多い人であろうと低い人であろうと、
同じ金額の物を買えば同額の税金を負担するという『間接税』の特徴でもあります。